今年(2023年)は、詩人草野心平の生誕120周年にあたるメモリアルイヤーとのこと。筆者の敬愛する作曲家多田武彦には草野心平の詩より数多くの名曲が生まれている。詳細については、こちらのサイトが大変参考になります。いつも大変お世話になっております。 また、筆者の所 ...
タグ:男声合唱組曲『中原中也の詩から』
詩人の涙~『中原中也の詩から』など~
今年(2020年)の7月にテノール歌手である永田峰雄さんの訃報に接し、久しぶりに愛蔵盤を引っ張り出して聞き入っている。合唱名曲コレクション26柳河風俗詩(東芝EMI)慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団と永田さんの独唱による『柳河風俗詩』と『草野心平の詩から ...
中原中也『中原中也の詩から』の中の「月の光」のことその弐
第1部中也が書いた「月」の違った風景の詩。「湖上」 中原中也ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けませう。波はヒタヒタ打つでせう、風も少しはあるでせう。沖に出たらば暗いでせう、櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、― ...
中原中也『中原中也の詩から』の中の「月の光」のことその壱
「月の光 その一」 中原中也月の光が照つてゐた月の光が照つてゐたお庭の隅の草叢に隠れてゐるのは死んだ兒だ月の光が照つてゐた月の光が照つてゐたおや、チルシスとアマントが芝生の上に出て來てるギタアを持つては来てゐるがおつぽり出してあるばかり月の光が照つて ...