カテゴリ:記事(詩人) > 津村信夫のはなし

男声合唱組曲『父のいる庭』の中の2曲目「太郎」及び3曲目「早春」については、以前拙ブログで取り上げた。津村信夫『父のいる庭』の中の「太郎」のこと 津村信夫『父のいる庭』の中の「早春」のこと 組曲の3曲目「早春」は、2曲目では男の子と思っていた「太郎」が生れたら ...

組曲の3曲目「早春」の記事からだいぶ間があいてしまったが津村信夫『父のいる庭』の中の「早春のこと」 さて、終曲である。筆者にとっては、思い出深いこの曲。1998年に『三崎のうた・第二』をとある東京の男声合唱団で歌ってから、しばらく多田武彦の曲から遠ざかっていた ...

「早春」  津村信夫   淺い春が好きだつた──死んだ父の口癖のそんな季節の訪れが私に近頃では早く來るひと月ばかり早く來る藪蔭から椿の蕾がさし覗く私の膝に女の赤兒爐の火がとろとろ燃えてゐる山には雪がまだ消えない椿を剪つて花瓶にさす生暖かな――あゝこれが「 ...

毎度お世話になっております多田武彦〔タダタケ〕データベース のHPによると、男声合唱組曲『父のいる庭』の2曲目「太郎」は、津村信夫が子どもを授かった時の詩だが、生まれた子は女児だったという背景があったとのこと。この組曲は、家族に関する胸がほっこりとするエピソ ...

先週から始まった怒涛の北海道出張まつりも三往復目。オホーツク海沿岸の稚内よりのとある街のホテルで闇に寝しづまっている家々を眺めながらこのブログを書いている。妻「遠征で疲れてんだから、早よ寝んか!」娘「インフルB型にかかってしんどいよ~。」父「・・・空耳ア● ...

組曲の1曲め。「父が庭にいる歌」    津村信夫 父を喪つた冬があの冬の寒さがまた 私に還つてくる父の書齋を片づけて大きな寫眞を飾つた兄と二人で父の遺物を洋服を分けあつたがポケツトの紛悦(ハンカチ)はそのまゝにして置いた在りし日好んで植ゑた椿の幾株があへな ...

男声合唱組曲『父のいる庭』を歌いました。名曲でしたので、少し調べてみたのをまとめてみます。津村信夫と男声合唱組曲『父のいる庭』のこと。男声合唱組曲『父のいる庭』1「父が庭にいる歌」2「太郎」3「早春」 4「紀の国」作品の背景☆昭和17年11月20日発刊。全33編☆昭和 ...

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