我が家のタダタケ大好きっ子の娘が
いよいよ成人となる日が訪れた。
2004年に誕生し、
ブログを始めたときは小5だった娘。
感無量である。

初めて娘を抱っこしたときの重さや
深夜の帰宅後、寝室に直行し
すやすや眠る娘の呼吸を
いつまでも見ていたことなどが
昨日のことのように思い出される。
ああ、これが生というものか。





娘の成長に思いを馳せるときに
いつも頭に浮かぶのは
三好達治のこの詩である。
多田武彦の曲は、
しっとりと歌い上げる
ベースソロが印象的な名曲である。

「涙」
  三好達治

とある朝 一つの花の花心から

昨夜の雨がこぼれるほど


小きもの

小きものよ


お前の眼から お前の睫毛の間から

この朝 お前の小さな悲しみから


父の手に

こぼれて落ちる


今この父の手の上に しばしの間温かい

ああこれは これは何か


それは父の手を濡らし

それは父の心を濡らす


それは遠い国からの

それは遠い海からの


それはこのあはれな父の その父の

そのまた父の まぼろしの故鄕からの


鳥の歌と 花の匂ひと 靑空と

はるかにつづいた山川との


……風のたより

なつかしい季節のたより


この朝 この父の手に

新らしくとどいた消息

(『艸千里』/四季社/1939年)

感無量である。
最近は「あ●さんぶるスタ●●●」や
ボカロP皆様に
ドはまりしているようであるが
心配は無用である。
なぜなら
娘のスマホに入れる音楽のプレイリストを
わたくしこと父が作業しているからである。

父「よし『中原中也の詩から』と
  『尾崎喜八の詩から』の2つを
  プレイリストに追加っと(ニヤリ)」
娘「(スキップ)(スキップ)
  『流●隊』の「メ●オ・スクランブル流●隊!」から
  再生っと(ニヤリ)」


そんな微妙なお年頃の娘も、来年の1月29日は
スケジュールを空けておいてくれるとのことである。
胸熱である。
感無量である。
かわいいな、もう。


おわり。

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