多田武彦の作品は、
組曲で聴くのが
取り上げられた詩との対比もあって面白い。
しかしながら、
まだ知らぬタダタケの
新しい曲との出会いも
愉しみにしたい。

そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに
答えてくれるのが、
男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで
設けられている企画ステージ
「タダタケ ア・ラ・カルト」である。
その弐である。
その壱はこちら。
男声合唱団タダタケを歌う会で歌われた「タダタケ ア・ラ・カルト」のこと


多少強引さはあったものの、
手元に記録の残っている演奏会、
すなわち
 ●聴衆として聴いている
 ●歌い手として歌っている
の4回について振り返ってみたものであった。

しかし、演奏会第壱から第参までの記録が
男声合唱団タダタケを歌う会HP
で公開されているため、

過去7回+今回の演奏会について
振り返ってみる。
 ※【 】内は詩人。念のため。

コンサート「第壱」
男声合唱組曲『柳河風俗詩』より「柳河」【北原白秋】
男声合唱組曲『中勘助の詩から』より「椿」【中勘助】
男声合唱組曲『草野心平の詩から』より「石家荘にて」【草野心平】
男声合唱組曲『雨』より「武蔵野の雨」【大木惇夫】
グリークラブのための『ポピュラー・ソング・アルバム1』より「アカシヤの径」【鈴木薫】

コンサート第貮」
男声合唱組曲『四国民謡による男声合唱組曲』より「金比羅船々」【民謡】
男声合唱組曲『吹雪の街を』より「夏になれば」【伊藤整】
男声合唱組曲『父のいる庭』より「紀の国」【津村信夫】
男声合唱組曲『雨』より「雨」【八木重吉】
男声合唱組曲『柳河風物詩』より「梅雨の晴れ間」【北原白秋】

コンサート「第参」
男声合唱組曲『人間の歌』より「縫ひつける」【堀口大學】
男声合唱組曲『中原中也の詩から』より「月の光」【中原中也】
男声合唱組曲『父のいる庭』より「早春」【津村信夫】
男声合唱組曲『三崎のうた』より「雨中小景」【北原白秋】
男声合唱組曲『南国の空青けれど』より「南国の空青けれど」【立原道造】

コンサート「第肆」
男声合唱組曲『富士山』から「第肆」【草野心平】
男声合唱組曲『鳥の歌』から「夏の祭り」【三好達治】
男声合唱組曲『ソネット集』から「やがて秋」【立原道造】
男声合唱組曲『吹雪の街を』から「吹雪の街を」【伊藤整】

コンサート「第伍」
男声合唱組曲『白き花鳥図』から「黎明」【北原白秋】
男声合唱組曲『白き花鳥図』から「白鷺」【北原白秋】
男声合唱組曲『雪国にて』から「或る誕生」【堀口大學】
男声合唱組曲『ソネット集・第二』から「夢みたものは」【立原道造】
男声合唱組曲『東京景物詩』から「夜ふる雪」【北原白秋】

コンサート「第陸」
男声合唱組曲『草野心平の詩から・第二』から「猛烈な天」【草野心平】
男声合唱組曲『冬の日の記憶』から「冬の明け方」【中原中也】
男声合唱組曲『中也の雨衣』から「海は、お天気の日には」【中原中也】
男声合唱組曲『柳河風俗詩・第二』から「水路」【北原白秋】
男声合唱組曲『水墨集』から「渡り鳥」【北原白秋】

コンサート「第漆」
男声合唱組曲『冬の日の記憶』から「冬の長門峡」【中原中也】
男声合唱組曲『叙情小曲集』から「信濃」【室生犀星】
男声合唱組曲『北陸にて』から「ふるさとにて」【田中冬二】
男声合唱組曲『東京景物詩』から「あらせいとう」【北原白秋】
男声合唱組曲『人間の歌』から「宮城野ぶみ」【堀口大學】

コンサート「第捌」
男声合唱組曲『吹雪の街を』から「秋の恋びと」【伊藤整】
男声合唱組曲『北斗の海』から「海」【草野心平】
男声合唱組曲『わがふるき日のうた』から「郷愁」【三好達治】
男声合唱組曲『燈台の光を見つつ』から「燈台の光を見つつ」【伊東静雄】
男声合唱組曲『春の寺』から「叙情小曲集」【室生犀星】

取り上げられた詩人の
登場回数を整理すると
次の通りとなる。

北原白秋・・・9回
中原中也・・・4回
草野心平・・・4回
立原道造・・・3回
堀口大學・・・3回
伊藤整・・・・3回
三好達治・・・2回
室生犀星・・・2回
津村信夫・・・2回
大木惇夫・・・1回
八木重吉・・・1回
中勘助・・・・1回
田中冬二・・・1回
伊東静雄・・・1回
鈴木薫・・・・1回
民謡・・・・・1回

どしどしくるね。
みんないいね。

音楽はまさに一期一会。
さて、今回の第捌
そして次の演奏機会では
どんな出会いがまっているだろうか。

詳しくはこちらを。