このブログを開始した時は
小学5年だった娘。

胎教にいいからと
タダタケを聞かせまくっていたからか
日本で5本の指に入る
タダタケに詳しい
小学生(当時)としてすくすくと育った。
その頃の記録がこちら。
幕間その壱「娘の国語の教科書」の段

幕間その弐「娘の中の心平の風景。」の段

幕間その拾陸「娘よ、その替え歌は自由すぎ」の段


そんな娘に
タダタケで歌われた詩人の中で
誰がお気に入りか聞いてみたことがある。

娘「だんぜん草野心平。蛙。」
父「その理由は?」
娘「学校の授業で一番でてきたから。」

そらそうだ。
ひざポン。
組曲の中では
特に『蛙』『蛙・第二』の2つが
詩も曲もダイナミックで好きだという。

中学校の国語の授業で
「河童と蛙」を朗読する時間が
あったときの
エピソード。
「河童と蛙」
   草野心平

(前略)
るんるん るるんぶ
るるんぶ るるん
つんつん つるんぶ
つるんぶ つるん

立った。立った。水の上。
河童がいきなりぶるるっとたち。
天のあたりをねめまはし。
それから。そのまま。

るんるん るるんぶ
るるんぶ るるん
つんつん つるんぶ
つるんぶ つるん

もうその唄もきこえない。
沼の底から泡がいくつかあがってきた。
兎と杵の休火山などもはっきり映し。
月だけひとり。
動かない。

ぐぶうと一と声。
蛙がないた。

『蛙』,三和書房,1938年
娘「ぐぶうと一と声
  蛙がないた
  のところが最高でしょ。」

みんなでわいわいと
朗読しているうちに、
男子も女子も自然と
歌っていたとのこと。

そこで娘が、
こんな歌もあるんだよと
タダタケの『蛙・第二』の中の
「河童と蛙」を
歌ったらしい。

先生も
クラスメイトも
びっくりしたらしい。
ぐらぐらしたらしい。


そんなお茶目な娘も
この4月から高校2年生。

流石に最近は、
アニソンとボカロに
走っとるようで
すこし寂しい。

妻「そら高校生にもなったら
  友達の影響もあるよね。」
父「・・・ウム。」
娘「でもこのステイホーム時期に、
  たくさんアニメ一緒に観たから
  いいじゃない。」
父「ハイ。
  銀魂
  ハイキュー‼
  約束のネバーランド
  黒子のバスケ
  文豪ストレイドッグス
  憂国のモリアーティ
  教えていただきました。」
娘「ウム。」

娘の成長はわが喜び。
ああ、これが「生」というものか。

おわり。

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