諸般の事情により、
拙ブログを無期限休止すると
宣言してからはや半月。
満を持して戻ってまいりました。
拙ブログを無期限休止すると
宣言してからはや半月。
満を持して戻ってまいりました。
といっても、
不定期連載のペースは変わりませんが。
読者の皆様には、
引き続きのご贔屓を心よりお願い致します。
引き続きのご贔屓を心よりお願い致します。
さて、先日11年ぶりに
大変お世話になった
昔の職場の上司に会いに
長野県の千曲川の近辺に
独りで出かける機会に恵まれた。
父「さてと、9時になったし
出かけますか。」
妻「ちょっと待て。
法定速度を順守しても
2時間ばかし早すぎないか?」
立原道造ゆかりの
信濃追分に立ち寄って散策するとは
誰も思うまい。フフフ・・・。
文学散歩の道は「秘すれば恋」なのぢゃ。
娘「なんかまっ●るに付箋がはってあるね。」
父「空には階段があるね。」
妻「鍵変えとくから、
妻「鍵変えとくから、
安心していってらっしゃい。」
さて、立原道造である。
「また落葉林で」
立原道造
いつの間に もう秋! 昨日は
夏だつた……おだやかな陽氣な
陽ざしが 林のなかに ざわめいてゐる
ひとところ 草の葉のゆれるあたりに
おまへが私のところからかえつて行つたときに
あのあたりには うすい紫の花が咲いていた
そしていま おまへは 告げてよこす
私らは別離に耐へることが出來る と
澄んだ空に 大きなひびきが
鳴りわたる 出發のやうに
私は雲を見る 私はとほい山脈を見る
おまへは雲を見る おまへはとほい山脈を見る
しかしすでに 離れはじめた ふたつの眼ざし……
かえつて來て みたす日は いつかえり來る?
(詩集『優しき歌』/角川書店/1947年)
多田武彦作曲
『優しき歌』の4曲目、この詩。
詩も曲も素晴らしい。
まずは、信濃追分駅に到着。
立原道造は、
ここから、浅間山の風景を
何度眺めたことだろう。
信濃追分駅から望む浅間山の風景。
信濃追分駅から望む浅間山の風景。
「油屋」さんにいってみた。
昭和13年に現在の地に移転したとのことで
現在は旅館兼ギャラリーになっている。
立原道造のエピソードについては、
室生犀星による『我が愛する詩人の伝記』
(講談社/1961年)が
参考になります。
初秋の気配を感じさせる
信濃追分の風に吹かれて
信濃追分の風に吹かれて
多田武彦の歌を一人で口ずさんだり
道端に佇んだりして
いい旅になりました。
道端に佇んだりして
いい旅になりました。
父「いやあ、元上司の方も
お元気で、信濃追分も行けて
よかったよかったワ。」
妻「立原道造の思い出は
よしとして、
ちゃんと時間通りに
集合場所には
いったんだろうね。」
父「・・・すみません、
待ち合わせ場所を
まちがえていました。」
おわり。
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