読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。
「我が愛する詩人の伝記」
(著/室生犀星)を読了。
(著/室生犀星)を読了。
(講談社文芸文庫/2016年
底本は中公文庫1974年)
関係ないですが、
「むろうさいせい」でなくて
「むろおさいせい」でしたのね。
嗚呼、ANAがあったら入社したい。
ではなくて、穴があったら入りたい。
11人の同時代の詩人を
室生犀星が伝記という形で、書いている。
北原白秋/高村幸太郎/萩原朔太郎
釈迢空(本名折口信夫)
堀 辰雄/立原道造/津村信夫
山村暮鳥/百田宗治
千家元麿/島崎藤村
あとがきでも
犀星は中原中也や宮沢賢治の詩にも
犀星は中原中也や宮沢賢治の詩にも
惹かれていたが、
個人の生活が不分明であるということで
取り上げなかった、と書いている。
個人の生活が不分明であるということで
取り上げなかった、と書いている。
あれあれ、三●達治や草野●平は・・・?
ま、伝記だし、えいやって部分がないと
筆もすすまないのでしょう。
しかし
室生犀星の批評眼、観察眼、そして
室生犀星の批評眼、観察眼、そして
「詩人という人間」への優しいまなざしに
あふれた文には、頭がさがる思いである。
ここまで、書けないですよ
もう大家なんだし。
もう大家なんだし。
というところが随所にある。
師匠筋や好敵手、弟子筋であっても
信頼が根底にあったからなのだなあと感じた。
文学と人生と愛と性と誇りと・・・。
狂おしいばかりの思いを書き連ねた本書を読むと、
血の涙がでますぞ。
北原白秋と立原道造は、
男声合唱団タダタケを歌う会の
コンサート「第伍」でも取り上げます。
少しでも詩人と作曲家の世界を
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