多田武彦作品の中でも
屈指の名曲といっても許される
だろうこの曲。
組曲第1曲「冬野」。

詩の始まりの部分に
高く冬の天に輝く星がでてくる。
そんな印象的な星にまつわる
アナザーストーリー。

「天狼星(シリウス)に」
   さだまさし

自分だけはだませなくて
独り夜汽車で旅立つけれど
ひとつひとつ数える駅の
数だけ不安も数えている

それほど遠くへ行く訳じゃない
それが悲しい理由でもない
父さんよりも愛する人が
出きるなんて思わなかった

膝の荷物が24年の
重さというには
軽すぎるけど

いつか何処かで
根付いたならば
許してもらえる
そう信じてる

窓から見上げる
夜空にひときわ
輝く星の名は知らないけれど
蒼い光にかけて誓う
何があってもくじけない

それほど遠くへ行く訳じゃない
それが悲しい理由でもない
父さんよりも愛する人に
出会うなんて思わなかった

父さんよりも愛する人が
できるなんて思わなかった
(作詞:作曲:さだまさし/1989年) 

尾崎喜八の詩にも
さだまさしの詩にも
ともに登場する
ひときわ輝く星。

シリウスとは
一言も書いていないけど
それは野暮ってもんでしょう。

しかしシリウスは
「決意の光」という
響きがよく似合う。

冬の星空の中でも大好きな星です。

プラネタリウムが好きで、
つらいときや悩んだとき、
若き日の逢瀬などで
よく通ったなあ。

「ガラスの仮面」の
「速水真澄の想い出」
みたいだけれど。

涙がこぼれないように
上をずっと見続けている内に
星空に圧倒されたもんだった。

地上の星にも
目を向けることが
できるように
なったのは、

すこし年齢を重ねたからだろうか。

この頃、酒が美味くなってきた。
なんだか楽しくなってきた。

おわり。

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