読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。

仕事帰り、めったにこない
妻からの「季節のたより」
でなくて、携帯メールの到着。

妻メール
「いきなり『ガっと』・・・・」

父メール
「何事か？まさか、
    お掃除ソングと称して
    毎日多田武彦『富士山』
    のCDをあんたは大音量で
    かけとったが、
    ついにぶっ壊したんか？」

妻メール
「そこまで深読みせんでもええ、
    はよ帰ってこい！」

父メール
「ラジャー。」

父帰る。
誰も
急いで玄関へ出迎える
訳もなく、妻によるメールのつづき。

妻「壊れちまったよー！炊飯ジャーが。」
父「ラジャー。」

伏線を張って
しゃれとる場合ではないのである。

ま、とりあえず、様子見という事で、
ここで娘帰宅。

父「お帰り。ところで、
　　我が家も大変だったんじゃ。
　　ええか、いきなりガッと・・・。」
娘「雨が降ったよー！」
妻「ちゃうちゃう、
　　燃えちまったよー！でしょ。」
父「二人とも多田武彦のCD聞きすぎや！
　　『雪明りの路』と『雨』の間違いやぞ。
　　コアな間違いしおって、何者や。」
娘「お子様です。」

それ以来
暫く我が家は炊飯器無しの生活を
強いられておるんである。

妻「あんたが三好達治に会いに
　　福井まで遊びにいかなんだら、
　　買えたのになあ・・・。」
父「・・・」

ほんに、ほんに・・・。

おわり。

 
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