読み疲れた時に、
ほっと一息の時間。

我が家には
小5になる一人娘がいる。
趣味は読書と
多田武彦8割
バーバーショップハーモニー2割
での男声合唱鑑賞。

父「なんか趣味のバランスが
よろしくないな。
誰のせいや?」
妻「あんたのせいや!」
娘「まあまあ、父がどこまで
ちなむんか、測るのが楽しみ
なんやから。」
妻「あんたもあんたや!」


ま、笑いの絶えない賑やかな
家族である、ということである。

さて、最近学校の宿題で
国語の音読が出されることが多い。
近代詩も当然、取り上げられる。
こら、父の出番ですわな。
張り切って行こう!

父「今日の単元は、
どんな詩人のラインナップや?」
娘「えーと、山村暮鳥、堀口大學、
三好達治、八木重吉、とこんな感じ。」
父「おいおい、どっかの男声合唱団の
『多田武彦の夕べ』じゃないんだから。
教科書見せてみ、・・・ホンマや!」
娘「全部音読したら、お気に入りの詩人を
もう一回音読するシステム。」
父「ちなみに誰がいいんだい?」
娘「八木重吉」
父「・・・続けて。」



娘の音読を味わい、
その後
選ばれなかったが
三好達治の
話しを30分ほど
話して聞かせた。

父「じゃあ、有名な曲になっている
「Enfance finie」という曲を
聴いてみるかい?」
娘「知ってる!
・・・約束は、
みんな壊れたね・・・
だよね~」
とおもむろに歌いだした。

なぜそれを。
しかもいきなりバリトンソロ後の
コーラスパートから!
何様?何者?

娘「お子様です。」

ほんに、ほんに・・・。

気を取り直して、
次に紹介したのが
三好達治の『海に寄せる歌』
の中の「涙」。

ほんとに娘ができて
その良さがわかったんだよ。
聴いてみるかい?

私の朗読と
模範演奏を聴いて
開口一番。

「uh~!Ooh〜!」

アメリカ人かい。
そのリアクション。

ほんに、ほんに・・・。

おわり。