「紺屋のおろく」 北原白秋 にくいあん畜生は紺屋のおろく、猫を擁えて夕日の浜を知らぬ顏して、しやなしやなと。にくいあん畜生は筑前しぼり、華奢な指さき濃青に染めて、金の指輪もちらちらと。にくいあん畜生が薄情な眼つき、黒の前掛、毛繻子か、セルか、博多帯 ...
立原道造『優しき歌』の中の「みまかれる美しきひとに」のこと
おお、つひに私もこの歌と交わるときが来たのだ。まだ筆者が青年時代、この組曲の演奏を当時のガールフレンドと座って眺めてゐたつけが・・・。今は死語か、「タダタケデデート」(笑)その彼女も多田武彦が大好きだったのよ。もう時効だから、許して、と。妻「フォローにな ...
中原中也『冬の日の記憶』の中の 「冬の明け方」のこと
冬も本格的になってきた冬が似合う詩人というか冬に味わいたい詩人といえばやはり中原中也か。人生の曲り角、お肌の曲がり角には叫びだしたくなる夜があるノオ、ノオ、ノオ・・・と少し福永武彦のようになってしまったが、私の人生に座る椅子なんてないのだ。中原中也の詩を ...
伊藤整『雪明りの路』のこと
久しぶりである。伊藤整『雪明りの路』である。どうやら3回目の全曲演奏の機会に恵まれそうである。筆者が初めて本格的な男声合唱の組曲に取り組んだのは『雪明りの路』である。以下、拙ブログの記事。男声合唱そして多田武彦作品との初めての邂逅 歌詞は大人の事情により、 ...
三好達治『わがふるき日のうた』の中の「雪はふる」のことの補足
『万葉の人びと』犬養孝(新潮文庫/1981年)誰もが知っている万葉集の歌についてわかりやすく、解説したNHKの放送の原稿をもとにした本。おお、そんな風景や情が隠れていたのか。と目から鱗の本であった。で、再度まっさらな気持ちでよみなおしてみる。「雪はふる」 ...
立原道造『ソネット集』の中の「雲の祭日」のこと
「雲の祭日」 立原道造羊の雲の過ぎるとき蒸氣の雲が飛ぶ毎に空よ おまえの散らすのは白い しイろい絮(わた)の列 帆の雲とオルガンの雲 椅子の雲きえぎえに浮いてゐるのは刷毛の雲空の雲……雲の空よ 青空よひねもすしイろい波の群 ささへもなしに 薔薇紅色に ...
中原中也『在りし日の歌』の中の「閑寂」のこと
「閑寂(かんじゃく)」 中原中也なんにも訪ふことのない、私の心は閑寂だ。 それは日曜日の渡り廊下、 ――みんなは野原へ行つちやつた。板は冷たい光澤をもち、小鳥は庭で啼いてゐる。 締めの足りない水道の、 蛇口の滴は、つと光り!土は薔薇色、空には雲雀空は ...
幕間その拾伍 「音楽の映画のこと」の段
読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。いやあ、世に音楽の映画は数あれど合唱の映画はあんまりないですね。楽器と違って映像になりにくいのかも。もちろん『天使にラブソングを』(1992年/米)や 『ブルースブラザーズ2000』(1998年/米)の 野外テントの教会シーンも最高に感 ...
こりない男の「企画展『水魚の交わり~犀星・朔太郎の交友~』田端文士村記念館」来訪記
妻「たまの休みだというのに、 あんた、今どこでなにしとるんじゃ!」父「寸暇バカンス。 @田端」妻「あんた、前回(こりない男の「前橋文学館と萩原朔太郎記念館」来訪記)で 反省してなかったんか!」 父「最近、詩人のインプットが 弱かったんで・・ ...
三好達治『わがふるき日のうた』の中の「湖水」のこと
【その1】組曲第Ⅱ曲。「湖水」 三好達治この湖水で人が死んだのだそれであんなにたくさん舟が出てゐるのだ葦と藻草の どこに死骸はかくれてしまつたのかそれを見出した合圖の笛はまだ鳴らない風が吹いて 水を切る艪の音櫂の音風が吹いて 草の根や蟹の匂ひがするああ ...
三好達治『わがふるき日のうた』の中の「鐘なりぬ」のこと
【その1】組曲第Ⅵ曲。 「鐘鳴りぬ」 三好達治聽け鐘鳴りぬ聽けつねならぬ鐘鳴りいでぬかの鐘鳴りぬいざわれはゆかんおもひまうけぬ日の空にひびきわたらふ鐘の音を鶏鳴か五暁かしらずわれはゆかん さあれゆめゆるがせに聽くべからねばわれはゆかん牧人の鞭にしたが ...
ただタダタケだbar今宵も開店。その拾壱
眠れぬ夜にツイッターでつらつら書いたネタのまとめその捌。随時追加予定。だが時期未定。でも断固追加予定。#19 絶望の・・・・。ただタダタケだbarの唯一の弱点と言われた「冷たい飲み物がない。」との各界からの声なき声に対抗してただタダタケだbarに導入されたミニ ...
三好達治『鳥の歌』の中の「鷲」のこと
三好達治『鳥の歌』の旅もいよいよ大詰め。「鷲」 三好達治 ああこのきらら雲高き日を越路より信濃のかたへ鷲一羽飛びゆくを見る高く小さくああなほ高く小さくひとり雄々しくかがやきて眞一文字に飛びゆくを見るかくして一羽の鷲は路上に疲れかなしめる者世に老いし者と ...
三好達治『鳥の歌』の中の「鴉」のこと
「鴉」 三好達治 靜かな村の街道を筧が横に越えてゐるそれに一羽の鴉がとまつて木洩れ陽の中に空を仰ぎ 地を眺め私がその下を通るときある微妙な均衡の上に翼を戢めて 秤のやうに搖れてゐた(『南窗集』椎の木社/1932年)鴉(からす)は冬の季語。鳶と鴉はライバルで、 ...
三好達治『鳥の歌』の中の「鳶なく」のこと
「鳶なく」 三好達治日暮におそく時雨うつ窓はや暗きに何のこころか半霄に鳶啼くその聲するどくしはがれ三度かなしげに啼きて盤桓す波浪いよいよ聲たかく一日すでに暮れたりああ地上は安息のかげふかく昏きにひとり羽うち叫ぶこゑわが屋上を遠く飛び去るを聽く(『故郷 ...
三好達治『鳥の歌』の中の「夏の祭」のこと
曲集も中盤、三曲目。「夏の祭」 三好達治 夏の祭りの海の上祭の樂は雲の間に天使たちがそそくさとしだらに脱いだ白い沓鷗の群れはむきむきに沖べの巖に動かない彼らの仲間も陽に醉つてしばしは天上の夢を見る夏の祭りの海の上祭の樂は雲の間に(『砂の砦』臼井書房/19 ...
三好達治『鳥の歌』の中の「百舌」のこと
「百舌(もず)」 三好達治槻(つき)の梢に ひとつ時默つてゐた分別顏な春の百舌曇り空を高だかとやがて斜めに川を越えた紺屋の前の榛(はん)の木へ……ああその今の私に欲しいのは小鳥の愛らしい 一つの決心(『閒花集』四季社、1934年)百舌は秋の季語。秋は別れの ...
三好達治『鳥の歌』の中の「鶯」のこと
「鶯(うぐいす)」 三好達治「籠の中にも季節は移る 私は歌ふ 私は歌ふ 私は憐れな楚囚(そしう) この虜はれが 私の歌をこんなにも美しいものにする 私は歌ふ 私は歌ふ やがて私の心を費ひ果して 私の歌も終るだらう 私は眼を瞑る 翼を ...
風が通り過ぎた後に、夢見たものは。~タダタケを歌う会コンサート第伍~
無理言って練習に参加させていただいてオンステさせていただいた。男声合唱団タダタケを歌う会コンサート第伍。20161015。於 石橋メモリアルホール。 男声合唱団タダタケを歌う会 コンサート第伍の概要はこちら(演奏会は終了しました。念のため。)無事に終了しました。ほ ...
ただタダタケだbar今宵より再び開店。
#18 約20日間の『熟成期間』を終えて、 再び夜の街を彷徨う旅に出る。男声合唱団タダタケを歌う会コンサート「第伍」が10/15(土)に無事開催された。行楽日和の土曜に足を運んでくださった皆様に感謝いたします。練習に参加した期間は短かったけれども立原道造と三好達 ...
『熟成期間』という名の本ブログ更新停止期間に入ります。
いよいよ男声合唱団タダタケを歌う会コンサート「第伍」が10/15(土)に迫ってきた。本番までの約20日間、練習に打ち込み、歌に身をゆだねるために「熟成期間」という名の本ブログ更新停止期間に突入し、ブログ更新の誘惑を絶ちます。ちなみに酒は断ちません(笑)。【 ...
幕間その拾肆 「室生犀星のこと」の段
読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。「我が愛する詩人の伝記」(著/室生犀星)を読了。(講談社文芸文庫/2016年 底本は中公文庫1974年)↓日本最大の図書館検索「カーリル」↓ https://calil.jp/関係ないですが、「むろうさいせい」でなくて「むろおさいせい」でしたのね ...
中勘助『中勘助の詩から』の中の「追羽根」のこと
「追羽根」 中勘助五月の病気このかた引籠つてた姉もこの頃は不自由ながら家のなかの用が足せるやうになつた。で、いよいよ足ならしに外へ出ることになり、第一日は筋向ふのお稲荷さんへお詣りと話がきまつた。姉は附添ひに□□さんをつれて出かけた。すぐ戻るといつた ...
ただタダタケだbar今宵も開店。その拾
#17 ただタダタケだbar今宵も開店。冷たい飲み物も飲めるようになったし、一見さんから常連さんになってもらうにはただタダタケだbarの強みを生かしたイベントをさらにしかけるべきであらう。そこで、題して「生演奏!クイズタダタケでQ2!」妻「なんか、響きがダイ● ...
幕間その拾参 「音楽に関する絵本」の段
読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。我が家の娘はただ今絶賛小学6年生。たまに家族でカラオケにいくのだが、「アイ●ツ」とか「プリ●ュア」とか「コナ●」とかを熱唱している。小さいころはタダタケしか聴かせてなかったんだがのう。娘「だってカラオケに タダタケない ...
男声合唱団タダタケを歌う会のコンサート「第伍」のこと
いよいよ、である。2016年10月15日(土)14:30開演。於 石橋メモリアルホール(JR上野駅)詳しくはこちらを。男声合唱団タダタケを歌う会のコンサート「第伍」http://tadatake.halfmoon.jp/フライヤーはこちらを。実は、多田武彦所謂タダタケを思う存分歌いたくてこの演奏会 ...
三好達治『追憶の窓』の中の「村」のこと
譜面は買えてもなかなか演奏を耳にする機会がない多田武彦の組曲がある。『追憶の窓』である。1曲目「村」。2曲目「村」。妻「どっちよ。」打ち間違いではないのである。三好達治詩集でも「村」「春」「村」と連続して掲載されている。今回はその2つめ(組曲でも2曲目)の「 ...
尾崎喜八『尾崎喜八の詩から』の中の「冬野」の補足
多田武彦作品の中でも屈指の名曲といっても許されるだろうこの曲。組曲第1曲「冬野」。 詩の始まりの部分に高く冬の天に輝く星がでてくる。そんな印象的な星にまつわるアナザーストーリー。「天狼星(シリウス)に」 さだまさし自分だけはだませなくて独り夜汽車で旅立 ...
ただタダタケだbar今宵も開店。その玖
眠れぬ夜にツイッターでつらつら書いたネタのまとめその捌。随時追加予定。だが時期未定。でも断固追加予定。#16 待望の・・・・。ただタダタケだbarの唯一の弱点と言われた「冷たい飲み物がない。」店主も花をくわへてわたって・・・ではなく指をくわへてみていたわけぢ ...
こりない男の「前橋文学館と萩原朔太郎記念館」来訪記
妻「たまの休みだというのに、 あんた、今どこでなにしとるんじゃ!」父「朔太郎の故郷におります。父。」娘「うどん店におります。マリオ(任天堂)。」父「おーそれ、有名な回文ではないか。 まだ回文ブーム 終わってなかったんかいな。」娘「釧路より、 ...
立原道造『ソネット集』の中の「旅人の夜の歌」のことの補足
目下絶賛練習中です。多田武彦「ソネット集」。その中で頭をはなれないこの曲。「旅人の夜の歌」 FRAULEIN A. MUROHU GEWIDMET 立原道造降りすさんむでゐるのは つめたい雨。私の手にした提灯はやうやく昏く足もとをてらしてゐる、歩けば歩けば夜は限りなくとほい。私 ...
三好達治と立原道造の見えていた世界
まずは達治。「郷愁」 三好達治 蝶のやうな私の郷愁!……。蝶はいくつか籬(まがき)を越え、午後の街角に海を見る……。私は壁に海を聽く……。私は本を閉ぢる。私は壁に凭れる。隣りの部屋で二時が打つ。「海、遠い海よ! と私は紙にしたためる。――海よ、僕ら ...
立原道造と鉄道との想い出「汽車の歌」のこと
「汽車の歌」 立原道造上り列車は三日月ぐらゐの小さな明りを一列につないであれはくたびれた足どりを一しやう懸命だつたそのあと暗くなつてから下りはキラキラと走つてしまつた上りの息は僕たちをすこしだけかなしく心配にした あの小刻みな喘ぎ(「立原道造全集第二 ...
三好達治『鳥の歌』の中の「揚げ雲雀」のこと
「揚げ雲雀」 三好達治雲雀の井戸は天にある……あれあれあんなに雲雀はいそいそと水を汲みに舞ひ上る杳かに澄んだ靑空のあちらこちらにおきき井戸の樞(くるる)がなつてゐる『閒花集』四季社/1934年一点鐘。詩集『閒花集』は1934年7月に刊行。莫逆の友梶井基 ...
ただタダタケだbar今宵も開店。その捌
眠れぬ夜にツイッターでつらつら書いたネタのまとめその捌。随時追加予定。だが時期未定。でも断固追加予定。#15 ただタダタケだbar今宵も開店。やはり、新規顧客を開拓するにはただタダタケだbarの強みを生かしたイベントをしかけるべきであらう。そこで、題して「生演 ...
立原道造『ソネット集』の中の「旅人の夜の歌」のこと
立原道造の世界。独断のそしりをうけることを覚悟しつつ素人なりの感覚で受け止めると、「SEEK&SEEK&SEEK」「風の中の果てなきこがれ」の詩人なのだなあと感じている。多田武彦「ソネット集」を歌い始めて、改めて思った。筆者の立原道造の詩の合唱曲との出会 ...
ただタダタケだbarにたどり着く。
今宵もただたけだBarにたどり着いた。 升のうち、一つは、実はiPhone用スピーカー。温かい音色がただだけにぴったり。ボトルキープの酒は日々飲んでしまうので毎日変動。並び順に凝ってしまうのは、合唱人の悲しき性(さが)。 ...
娘葉子と父朔太郎の想い出と
いよいよあと7日間で企画展が終わってしまう。鎌倉文学館特別展「マボロシヲミルヒト」以前本ブログでも紹介した萩原朔太郎。白秋につづく詩の巨人として、その存在感は多大なものがあるだろう。娘萩原葉子がしるした「父・萩原朔太郎」(1979年中央公論社)を読んだ。その中 ...
三好達治『わがふるき日のうた』の中の「雪はふる」のこと
いちど本ブログでも書いていますが別の切り口で。「そうか、きみはただただただたけだけだっけ?その弐」 本ブログを書くきっかけとなった多田武彦『わがふるき日のうた』の終曲。「雪はふる」 三好達治海にもゆかな野にゆかなかへるべもなき身となりぬすぎこし方なかへ ...
こりない男の「三好達治記念館」来訪記
いよいよである。またまたいよいよの登場である。所用があって関西方面にでかける用事ができたのである。しかも家族でUSJ。娘の卒業旅行積み立ては夫1娘1の2人分だったが急きょ妻も参加できることになり「サンライズ出雲」は即刻却下され。3人が楽しめる行き先になった ...
三好達治『追憶の窓』の中の「毀(こは)れた窓」のこと
「視線」よりも「まなざし」という言葉が好きだ。十代は混声合唱組曲『季節へのまなざし』に出逢い、夢中になった。二十代は男声合唱組曲『やさしい魚』に出逢い、夢中になった。特に三曲目「天使」。♪まなざしだけがみえるめのかたちでなく~。のうた。♭7つのCes-Durとい ...
言葉はテキストを越えるか
①「愛、深き淵より ―筆をくわえて綴った生命の記録―」星野富弘/立風書房/1981年1月 ②「風の旅」星野富弘/立風書房/1982年1月 実家にあって昔読んだ①。両親が大好きで大事にとってあった。学生の頃、かの有名な男声合唱組曲「花に寄せて」を歌う際に、購入し今も大事に ...
津村信夫『父のいる庭』の中の「父が庭にいる歌」のこと
組曲の1曲め。「父が庭にいる歌」 津村信夫 父を喪つた冬があの冬の寒さがまた 私に還つてくる父の書齋を片づけて大きな寫眞を飾つた兄と二人で父の遺物を洋服を分けあつたがポケツトの紛悦(ハンカチ)はそのまゝにして置いた在りし日好んで植ゑた椿の幾株があへな ...
音楽に懸けるいろんなかたちのこと。その参
所属する男声合唱団の演奏会でさだまさし「案山子」を歌う機会に恵まれた。「案山子」 さだまさし元気でいるか 街には慣れたか友達できたか寂しかないか お金はあるか今度いつ帰る城跡から見下ろせば 蒼く細い河橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突この街を綿菓子に 染め ...
晩年の達治、世田谷での一人暮らしで見た風景とは
鎌倉文学館の朔太郎展「マボロシヲミルヒト」を堪能してから、新宿までの所用まで4時間余り。さて、どうしたものか。自然と足は(電車は)世田谷に向かっていた。朔太郎が1933年に移り住んだ世田谷区代田。鉄塔の近くに自らの設計による家を建て、住んでいたという。都会の空 ...
鎌倉文学館特別展「マボロシヲミルヒト」~萩原朔太郎~
いよいよである。GWを返上してこつこつ働いたおかげで平日に休みが取れたのである。いよいよである。そんな訳で先週末噂の企画展に馳せ参じたのである。神奈川県藤沢駅から江ノ電に乗って由比ヶ浜下車。途中、コバルトブルーの湘南の海を眺めながら三好達治と丸山薫の友情 ...
鉄道と詩人と父の思ひ出と
「上野ステエション」 室生犀星トップトップと汽車は出てゆく汽車はつくつくあかり点くころ北国の雪をつもらせつかれて熱い息をつく汽車であるみやこやちまたに遠い雪国の心をうつす私はふみきりの橋の上からゆきの匂いをかいでいる汽車のあかりもみえる橋の上(『抒情 ...
ただタダタケだbar今宵も開店。その漆
眠れぬ夜にツイッターでつらつら書いたネタのまとめその漆。随時追加予定。だが時期未定。でも断固追加予定。#14 ただタダタケだbar今宵も開店。やはり飲み屋を盛り上げるにはイベントを打たなきゃいけないな。そこで、特別企画。「ただタダタケだbar早口で歌わナイト。 ...
三好達治『追憶の窓』の中の「昨日はどこにもありません」の補足
三好達治は京都にあった第三高等学校時代にニーチェ、ショーペンハウエルツルゲーネフを読み、萩原朔太郎「月に吠える」に傾倒してからは、室生犀星、堀口大學も読んだとのこと。傾倒すればおのずとその詩作に影響がでるのも当然のこと。室生犀星「春の寺」の本歌取り三好達 ...