読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。最近加入した映像のサブスク(●-NEXT)で昔映画館で鑑賞して感動した映画や、検索の果てにたどり着いた映画などの出会いが増えたことが嬉しい。過去の記事はこちら。 最近、合唱団で「言葉(歌詞)」に接することが多いためか、一種の ...
人はみな旅人である。しかし時には原点に立ち戻る勇気も必要ということその陸~音楽の本~
読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。大きなイベントが終わって、ほっとしたのもつかの間気力と免疫力が低下したのか流行り病(インフルエンザ)にかかってしまいした。しかし、イベントでは若い皆さんのいきいきとした演奏を沢山聞けて、大いに刺激になりうれしかったです。 ...
第24回東京男声合唱フェスティバル出場のこと、の段
いつの間に もう秋!昨日は夏だった……空気はますます澄んでじつに秋だ。という訳で、芸術の秋に乗っかるべくして筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が今年の東京男声合唱フェスティバルに出場する。東京都男声フェスティバルについてはこちら。 筆者の所属する男声 ...
アカペラ合唱祭。それはもはやタダタケオールスターズだ、の段
筆者が所属している男声合唱団タダタケを歌う会で初秋のイベントに出場する。 そのイベントの名は、『言の葉をめぐる旅2024 アカペラ合唱祭in大田区民プラザ』である。主催者のページはこちら。 主催者のXはこちら。 2024年10月14日(月)13:30 開演(13:00開場)15:53 演奏( ...
幕間その弐拾壱 「音楽の映画のこと」の段その弐
読み疲れた時に、 ほっと一息の時間。いやあ、最近いろいろあってすっかりお疲れモードに突入。せっかく加入した映像のサブスク(●-NEXT)も観る気力がなかったのであります。世に音楽の映画は数あれど合唱の映画はあんまりないですね。楽器と違って映像になりにくいのかも ...
草野心平『北斗の海』の中の「窓」のこと
結構昔のことで、記録も残ってないし記憶もあやふやな概念が、私の心にずつと棲みついている。それは多田武彦作曲の男声合唱組曲『北斗の海』が犯人(?)だとはわかっている。拙ブログで以前書いた記事はこちら。この多田武彦作曲の男声合唱組曲『北斗の海』にふれるたびに ...
北原白秋『水墨集』の中の「時雨」のこと
筆者が所属している男声合唱団タダタケを歌う会で新しい試みがスタートしている。次回の演奏会の組曲の選定がもうすぐとのことではやる気持ちを抑えきれずにいるところであるが。そんな時でも平常心で、愛唱曲を歌いたい。「時雨」 北原白秋時雨は水墨のかをりがする。 ...
男声合唱団タダタケを歌う会の愛唱曲プロジェクトのこと
筆者が所属している男声合唱団タダタケを歌う会で新しい試みがスタートしている。 一団員としては、次回の演奏会の組曲の選定が待ち焦がれているところではあるが。ただ手をこまねいてタダタケの楽譜をむふむふ眺めて三度のご飯をむしゃむしゃ食ってよく寝て早起きしてまたふ ...
『木下杢太郎の詩から』の中の「両国」のことその弐
夫「最近、娘の姿が見えないようだが?」妻「大学2年生ともなりぁ、学校にバイトに忙しいのよ」いやあ、さみしい。これが生というものか。これが子離れ親離れというものか。男声合唱組曲の金字塔堀口大學作詩清水脩作曲『月光とピエロ』の魅力について解説していた私の話を ...
男声合唱組曲『雨』の中の大木惇夫の「武蔵野の雨」のこと
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢(勉強不足)な自分にとって我が団のELの棒による「タダタケの魅力を広く知っていただくため、また団員がいつ ...
北原白秋『柳河風俗詩』の中の「かきつばた」のこと
いいねえ、タダタケ。いいねえ、セカンド。男声合唱団タダタケの会に復帰してからのタダタケ真っ最中の日々。 妻「復帰一か月しかたってないのに よくもまあベテラン顔できるなあ。 感心するわ。」夫「練習にはいつも手鏡持参してますわ。」それはさておき、次の演奏会 ...
「ふっかつ タダタケさん」の段
筆者が昨年まで所属していた男声合唱団タダタケを歌う会の演奏会を鑑賞する機会に恵まれた。 実に熱い演奏会だった。いやあ、久しぶりにタダタケが歌いたくなって思い立ったが即日。また門をたたいてしまいました。タダタケの会。 パートはもちろんセカンドテナー希望で。 夫 ...
そうか、Tokyo Barbersのショウを観に行くのだったな、の段
筆者は、この1年激動の年を過ごしていた。疾風怒濤の渦に巻き込まれる形でセカンドテナー地位向上委員会の活動もまったく停滞していたのだった。 しかし、このままではいかーんと心の中だけで叫んだ今年の1月。あーbarbershopの歌が聴きたい。今まで公言していなかったけれ ...
男声合唱団タダタケを歌う会で歌われた「タダタケ ア・ラ・カルト」のことその肆
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに答えてくれるのが、男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで設けられている企画ステ ...
聴いてきました男声合唱団タダタケを歌う会コンサート「第拾」‼
筆者が昨年まで所属していた男声合唱団タダタケを歌う会の演奏会が盛大に開催された。ずっとスケジュールは開けて待っていました。いろいろあって退団してしまったとはいえ、やっぱりタダタケが好きだから。体調不良。人事異動。それに伴う転居。SNS見合わせへの同調圧(以下 ...
草野心平『富士山』の中の「作品第壹」のこと
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会で草野心平『富士山』全曲を歌うことになった。 男声合唱組曲『富士山』1「作品第壹」(ダイイチ)2「作品第肆」(ダイシ)3「作品第拾陸」(ダイジュウロク)4「作品第拾捌」(ダイジュウハチ)5「作品第貳拾壹」(ダイニジュウイ ...
伊藤整の自伝的小説「若い詩人の肖像」のこと
倒れる時は前のめり。男声合唱の世界にハマってはや三十年。男声合唱界の巨人タダタケこと多田武彦にハマッ(以下略)自分、不器用なもので何をテキストとして歌っているかわからずにしては眼の前の曲に集中できないのである。妻「音が取れない言い訳はさすが年季が入ってん ...
【おまとめ記事】中原中也の『中原中也の詩から』のこと
今年(2023年)は、詩人草野心平の生誕120周年にあたるメモリアルイヤーとのこと。筆者の敬愛する作曲家多田武彦には草野心平の詩より数多くの名曲が生まれている。詳細については、こちらのサイトが大変参考になります。いつも大変お世話になっております。 また、筆者の所 ...
【おまとめ記事】三好達治の『鳥の歌』のこと
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会のHPで次の演奏会の概要が公開されている。 開演まであと260日余りとなった。コンサート「第拾」2024年4月20日(日)於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江戸線光が丘駅)========================第1ステー ...
草野心平『富士山』の中の黒富士のこと
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会で草野心平『富士山』全曲を歌うことになった。 男声合唱組曲『富士山』の情報についてはこちらのHPが参考になります。 この組曲はタダタケファンなら誰しもが一度は歌ったことがある。もしくは一度は客席で演奏を聞いたことがある ...
草野心平『富士山』のこと
以前拙ブログでも書いたが、「人事は棺を蓋(おお)うて定まる。~人間の真価は、死んでから決まる。の意~」(『晋書/劉毅伝』から)ということを座右の銘としている者としては、没後七十年たっていない詩人はまだ取り上げていない。というか取り上げる勇気がない。 ちなみに ...
男声合唱団タダタケを歌う会コンサート「第拾」のこと
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会のHPで次の演奏会の概要が公開されている。 コンサートの中核をなす2つの組曲について情報が解禁されている。コンサート「第拾」2024年4月20日(日)於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江戸線光が丘駅)============ ...
男声合唱団タダタケを歌う会コンサート「第拾」始動!
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が次の演奏会に向けて本格始動を始めている。 少子高齢化の荒波が予想以上の速度で進行する日本において団員獲得の重要性は増すばかりである。合唱文化のともし火を絶やすまいと団員勧誘に自然と熱が入ってくるののである。勧誘リー ...
田中冬二の『北陸にて』の中の「ふるさとにて」のこと
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢(勉強不足)な自分にとって我が団の4名のEL(小池さん、小林さん、吉澤さん、若井さん)の棒による「タダタケ ...
私が歌う理由は、縦の糸と横の糸がおりなす音楽。の段
大きな見出しをつけてしまって後悔してしまったが、筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会の演奏会の余韻が冷めやらぬうちにということでひとつご容赦を。私が合唱、とくにタダタケを歌う理由は取り上げられている詩との出会いとそれが曲となってつくりあげられる音楽に ...
男声合唱団タダタケを歌う会コンサート第玖。ご来場ありがとうございました。
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会の演奏会が盛大に開催された。コンサート「第玖」2023年1月29日(日)13:30開場・14:00開演於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江戸線光が丘駅)========================第1ステージ 男声合唱組曲『中原中 ...
あけましておめでとうございます。の段
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会の演奏会までいよいよ一ヶ月をきった。コンサート「第玖」2023年1月29日(日)13:30開場・14:00開演(予定)於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江戸線光が丘駅) ...
男声合唱団タダタケを歌う会コンサート第玖と年末雑感のこと
激動の2022年の年の瀬もいよいよ押し迫ってきた。持病のメニエール病とのたたかいのなか男声合唱を続けるために奮闘した一年だった。症状の特徴としては一つには恒常的な耳鳴りがあること。聴力の著しい低下というよりも恒常的な耳鳴りが重なってくるという感じである。日常 ...
「天上の花―三好達治抄―」の映画を鑑賞して得たものはの段
2022年9月10日に書いた記事 の映画をこの週末に鑑賞した。映画の公式サイトはこちら。 いや、すごかった。三好達治の新しいイメージを持つことができた。映画のパンフレットも無事購入と。映画を観ただけでは細かいせりふまではわからないが、ひとつ印象に残ったものがあった ...
男声合唱団タダタケを歌う会の団員募集の段【20221107情報更新】
2022年11月6日(日)浜離宮朝日ホールで男声合唱団タダタケを歌う会の一員として東京男声合唱フェスティバルに出場した。出来はともかく、今の自分にできる精一杯の歌唱ができたことがよかった。人気投票でも総合8位に選ばれたことは望外の喜びであった。 2018年1月21日(日 ...
堀口大學の『雪国にて』の中の「老雪」のこと
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに答えてくれるのが、男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで設けられている企画ステ ...
男声合唱団タダタケを歌う会の東京男声合唱フェスティバル出場のこと
いつの間に もう秋!昨日は夏だった……空気はますます澄んでじつに秋だ。という訳で、芸術の秋に乗っかるべくして筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が今年の東京男声合唱フェスティバルに出場する。タダタケを歌う会2023/01/29コンサート第玖@tadatakedake2022/11/ ...
北原白秋の『三崎のうた』の中の「丘の三角畑」のこと
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに答えてくれるのが、男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで設けられている企画ステ ...
三好達治の『秋風裡』の中の「海鳴り」のこと
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに答えてくれるのが、男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで設けられている企画ステ ...
男声合唱団タダタケを歌う会で歌われた「タダタケ ア・ラ・カルト」のことその参
多田武彦の作品は、組曲で聴くのが取り上げられた詩との対比もあって面白い。しかしながら、まだ知らぬタダタケの新しい曲との出会いも愉しみにしたい。そんな贅沢な(勉強不足の)悩みに答えてくれるのが、男声合唱団タダタケを歌う会のコンサートで設けられている企画ステ ...
男声合唱団タダタケを歌う会の次の演奏会のこと
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会のHPで次の演奏会の概要が公開されている。 ついに、第2ステージの「タダタケ・ア・ラ・カルト」の情報が解禁されている。コンサート「第玖」2023年1月29日(日)13:30開場・14:00開演(予定)於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江 ...
萩原葉子の「天上の花ー三好達治抄ー」の映画の続報の段その弐
2022年06月24日に書いた記事 の続報の記事をネットで見つけた。 公開時期やあらすじなどが発表され、いよいよイメージが膨らんできた。今年の冬の映画鑑賞の楽しみが一つ増えた。多田武彦は三好達治の詩に曲をつけた曲集を数多く世に送り出している。詳しくは多田武彦〔タダ ...
三好達治『海に寄せる歌』の中の「涙」のこと
我が家のタダタケ大好きっ子の娘がいよいよ成人となる日が訪れた。2004年に誕生し、ブログを始めたときは小5だった娘。感無量である。初めて娘を抱っこしたときの重さや深夜の帰宅後、寝室に直行しすやすや眠る娘の呼吸をいつまでも見ていたことなどが昨日のことのように思い ...
萩原葉子の「天上の花―三好達治抄―」の映画の続報の段
2022年02月12日に書いた記事萩原葉子の「天上の花―三好達治抄―」の映画化の段 の続報の記事をネットで見つけた。配役などが発表され、いよいよイメージが膨らんできた。今年の秋の映画鑑賞の楽しみが一つ増えた。原作本はこちら。 多田武彦は三好達治の詩に曲をつけた曲集 ...
『ブラームスの歌曲と歌』矢部太郎バリトンリサイタルの便りの段
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会の次の演奏会が来年の1月に開催される。コンサート「第玖」2023年1月29日(日)午後開演於 光が丘IMAホール(都営地下鉄大江戸線光が丘駅)========================第1ステージ 男声合唱組曲『中原中也 ...
タダタケを歌う会の次の演奏会の続報の段
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会のHPがリニューアルされた。筆者も持病のメニエール病とお付き合いしながらもリモート練習でなんとか参加している。そして、この練習の成果を発表する次の演奏会の概要が団のHPで公開されている。コンサート「第玖」2023年1月29日( ...
萩原葉子の「天上の花―三好達治抄―」の映画化の段
2022年1月。色々あってぼーっと過ごしていたのでビックニュースを見逃していた。うかつだぞ、俺!といわゆる富野節が頭の中で駆け巡った。hirolead10r@タダタケを歌う会@hirolead10r多田武彦作曲『わがふるき日のうた』をはじめとする三好達治の詩の世界を感じるきっかけに ...
室生犀星『叙情小曲集』の中の「笛」のこと
室生犀星といえば、北原白秋の弟子にして三好達治のよき好敵手ともいえる偉大な詩人であり、作家である。この室生犀星の詩群の中から作曲されたのが男声合唱組曲『抒情小曲集』である。いつもお世話になっております多田武彦〔タダタケ〕データベースによると以下の7曲構成に ...
タダタケを歌う会の次の演奏会にむけての段
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が次に取り組む2つの組曲は、『中原中也の詩から』と『尾崎喜八の詩から』である。詩人及び組曲の詳細についてはいつもお世話になります多田武彦〔タダタケ〕データベースが大変参考になります。 先日の練習でステージ順が執行部よ ...
北原白秋『東京景物詩』の中の「カステラ」のこと
北原白秋の詩による組曲『東京景物詩』は個人的にはとても思い入れのある組曲の一つである。この組曲の概要については『多田武彦〔タダタケ〕データベース』 を参照していだだければよくわかります。いつもながらお世話になります。全6曲のうち、ひときわ私の郷愁をさそうの ...
尾崎喜八『尾崎喜八の詩から』の練習も開始!
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が 次に取り組む2つの組曲のうち『中原中也の詩から』に続いて『尾崎喜八の詩から』の練習が本格的に始まった。タダタケを歌う会@tadatakedake『中原中也の詩から』『尾崎喜八の詩から』取り組み始めました。新たなスタートからご一 ...
セカンドテナー地位向上委員会も再始動するの段
筆者の所属する男声合唱団タダタケを歌う会が次に取り組む2曲の練習が本格的に始まっている。タダタケを歌う会@tadatakedake明日は練習!『中原中也の詩から』の・間奏曲・雲雀・六月の雨こんな3曲の予定です。足腰鍛えて基礎基本から。2021/12/10 18:38:42筆者もセカンドテ ...
三好達治『わがふるき日のうた』の中の「鐘なりぬ」のことの補足
三好達治の詩による組曲『わがふるき日のうた』は個人的にはとても思い入れのある組曲の一つである。全7曲中の6曲目の「鐘なりぬ」については拙ブログでも以前取り上げたことがある。 「鐘鳴りぬ」 三好達治聽け鐘鳴りぬ聽けつねならぬ鐘鳴りいでぬかの鐘鳴りぬい ...
中原中也『中原中也の詩から』の中の「六月の雨」のこと
さて、中原中也である。組曲5曲めである。「六月の雨」 中原中也 またひとしきり 午前の雨が菖蒲のいろの みどりいろ眼うるめる 面長き女たちあらはれて 消えてゆくたちあらはれて 消えゆけばうれひに沈み しとしとと畠の上に 落ちてゐるはてしもしれず 落ちて ...
中原中也『中原中也の詩から』の中の「雲雀」のこと
さて、中原中也である。組曲4曲めである。この「雲雀」が収められている詩集『在りし日の歌』の正式名称は『在りし日の歌 亡き児文也の霊に捧ぐ』(創元社、1938年)である。この詩集の中で「雲雀」の一つ前に収められているのが「春と赤ン坊」である。「春と赤ン坊」 ...